※冷所保存
○ビタミンCローションは非常に優れた、これから主流になる“化粧水”です。
シミ、シワ対策、美顔・美白効果、副次的な作用として保湿効果も得られます。
元は、ニキビの治療用として開発されました。ニキビ肌の方がお使いになれば、
ニキビができにくくなるばかりか、その痕(あと)も消えます。
○ビタミンCローションの理論
アスコルビン酸(ビタミンC)は、古くから美容に良いとされ、
サプリメントとして経口的に摂られています。
水溶性であるビタミンCは、単独では皮膚から吸収されないため、
「ビタミンCは、皮膚に塗っても効果はない」とされてきました。
しかし、最新の研究と技術でビタミンCの一部をリン酸エステル結合させた
リン酸L-アスコルビルナトリウムという安定型ビタミンC誘導体が開発されました。
この技術により、ビタミンCは皮膚に大量に吸収されるようになりました。
皮膚に吸収された安定型ビタミンC誘導体は
表皮内酸性フォスファターゼにより加水分解され細胞内でビタミンCとなりその作用を発揮します。
リン酸部分がビタミンCの安定をよくすると同時に、肌に入るためのパスポートのような役割をしています。
○ビタミンC誘導体の作用と効果
①表皮のメラニンを多く持っている有棘細胞に働きかけて、メラニンを脱色還元、薄くする
→ しみ・くすみの改善
②メラニン産生細胞のメラニン合成を阻害する
→ 新しいしみ・くすみを作りにくくする
③抗酸化作用(活性酸素除去)、還元作用
→ ニキビや様々な皮膚の炎症を鎮静。
その結果、メラニン産生を抑制し、
コラーゲン分解も抑制され、シワの予防、ニキビ改善。紫外線によって生じた活性酸素を無毒化
④毛穴をひきしめる作用
→ 毛穴をすっきり、清浄。肌のキメを整える
⑤Propionibacterium acnes菌産生コプロポルフィリン由来のフリーラジカルを消去・皮脂分泌の抑制
→ lipidperoxidation の抑制、新しいニキビの発症を抑制する
⑥紫外線によって亢進したコラーゲンを減少させる酵素(コラゲナーゼ,ヒアルロニダーゼ)活性の抑制。
コラーゲンの生成・合成促進
→ 皮膚のハリを保つ(取り戻す)。
シワの予防 傷痕やニキビ痕の修復を早める
⑦紫外線によって表皮内に生じたスクワレンパーオキサイドを無毒化、
TEWL(経表皮的水分喪失量)の増加を防ぐ
→ 保湿作用
シミは、メラニン色素が皮膚の中に長くとどまることによって生じます。
ビタミンCローションの抗酸化作用、還元効果に
よって、メラニン色素が脱色され、シミがあっても徐々に薄くなります。
紫外線が原因でおこる老化現象を光老化といいます。
皮膚の老化の原因は20%が自然老化で、残りの80%が光老化によるものです。
紫外線の皮膚への影響として、「シワ・タルミ・シミ・皮膚炎」、「老人性疣贅・皮膚癌の発症」などがあります。
紫外線にはUVA、UVB、UVCの3種類があります。
波長の長いUVAは、雨の日でも地上に降り注いでいます。
エネルギーが弱いためダメージは急激ではありませんが、量が多く、真皮の深さまで達するため、
徐々にコラーゲンやエラスチンをつくる繊維芽細胞や、表皮を作る細胞であるケラチノサイトに影響を及ぼし、肌が老化していきます。
日焼けサロンの光線はこのUVAです。
冬山で、スキーに行くといきなり赤くならずに黒くなるのはUVAによるサンタニング効果によります。
波長の短いUVBは、UVAの500から800倍のエネルギーをもっていますが、表皮の深さまでで、
真皮までは到達しません。
日焼けでやけどのように赤くなるのはこのUVBが原因です。
一番波長の短いUVCは大気圏で吸収されて地上には届きません。
曇天の日でも減らないUVAが老化の原因なのです。
ビタミンCローションには、皮膚のハリと関係のあるエラスチンと、これを支える働きをし、
皮膚のタルミと関係の深いコラーゲンの生成を促進する作用があります。
したがって、ハリのある若々しい皮膚を取り戻し保つことができます。
ビタミンCローションは、化膿しているようなニキビを積極的に治すような薬ではありません。
しかし、コラーゲンの生成促進作用及びメラニンの着色防止作用などによってニキビの傷痕の修復や色素沈着が残るのを防ぐ効果はあります。
消炎作用もありますので、現在進行中のニキビが悪化するのを防ぎます。
○使用法
洗顔後に、化粧水と同様に適量を皮膚に塗って下さい。
他の化粧品(乳液や栄養クリームなど)を併用する必要はありません。
朝・晩の一日2回程度の塗布で十分な効果が得られます。
ご使用によって皮膚に刺激を感じるような場合には、
使用の回数を一日~二日おきにするとかあるいは一旦ご使用を中断なさってください。
※冷所に保存してください。